梅津 光

モバイルアプリエンジニアです。資産運用サービスのウェルスナビ株式会社で、Androidアプリを作っています。

2016年からアプリの開発に携わっています。うち6年はプロダクトマネージャーでした。

自己紹介

エンジニアからプロダクトマネージャーへ

エンジニアとして働きながら、個人開発を続けていました。そこで、作る技術だけでは使ってもらえるサービスにならないと気づきました。何を作るか、なぜ作るかを考える力を伸ばしたくて、2019年にプロダクトマネージャーへ移りました。

6年やって分かったこと

何を作るか、なぜ作るかを考える力は、たしかに大切でした。ただ、自分にはもっと足りないものがありました。業界が変わっても職種が変わっても必要になる土台です。具体的には次の3つでした。

  • ビジネスコミュニケーションと会議体の設計
  • ミーティングの目的を言語化すること
  • 議論をどう前に進めるかを判断すること

どれも、つまずきながら身につけてきたものです。

ふたたびエンジニアへ

土台が身につき、実践できるようになってきた頃です。久しぶりに個人開発をして、作ることの楽しさを思い出しました。新卒の研修で、思い描いたものが動くものとして形になる感覚がとても楽しかったです。それが原体験になっていました。

2025年10月にエンジニアへ戻りました。理由は2つあります。

  • もう一度その感覚を味わいたかったこと
  • プロダクトマネージャーを経験したからこそ、以前より協働して成果を最大化できると考えたこと

加えて、AIを活用したものづくりに乗り遅れたくないという思いもありました。

DroidKaigi 2026の登壇動画のサムネイル

DroidKaigi 2026

なぜエンジニアの意見は届かないのか

エンジニアがプロダクトの意思決定に影響を与えるための実践Tips

採用noteの見出し画像。オフィスでインタビューを受けている様子 ウェルスナビ 採用note PdMを経験することで見えた、エンジニアとしての新しい視座

職務経歴

  1. 2025年10月から

    Androidエンジニア

    ウェルスナビ

    資産運用を自動で行うサービス

    Android5人、iOS5人のモバイルチームで、資産運用サービスの機能開発をしています。実装に携わりながら、チームと開発プロセスを整えています。

    事業側から要件を受け取ったら、システム観点の要望や制約を返します。あわせて、開発を担う立場だから気づける顧客視点のフィードバックも返します。

    条件の組み合わせや顧客の状態を網羅的に整理し、それぞれの場合に何が起きるかを洗い出します。そのうえで、顧客に受け入れられる体験になっているかを事業側と話しながら形にしています。

  2. 2019年10月から2025年9月

    プロダクトマネージャー

    ウェルスナビ

    資産運用を自動で行うサービス

    既存の資産運用サービスの改善と、新規事業の立ち上げの両方を担当しました。開発と事業の橋渡しとして、要件の整理から仕様の決定、リリースまで関わりました。

    • おまかせNISAでは、ローンチとその後の改善を担当しました。法令として守るべき点と、顧客体験として守りたい点をそれぞれ洗い出し、両方が立つ落としどころをコンプライアンスチームと一緒に見つけました。アプリ・ウェブ・社内の業務ツールにまたがる改修は、チームをまたいで進行を取りまとめました。
    • 新NISA対応では、積立予約と同時申込を担当しました。どちらも口座開設のあとでしか使えなかった手続きを開設の流れのなかに前倒しするもので、前倒しで生まれる制約と守るべき法令要件を漏れなく洗い出し、各チームと協働してリリースまで持っていきました。何を見て判断したかは五反田.mobileでの登壇資料にまとめています。
    • 保険サービスでは、お客様への提案ロジックの検討を金融工学の専門チームと一緒に担当し、カウンセリングレポートを保険の勧誘資料として通すための審査にも対応しました。聞く情報が増えるほど提案の精度は上がるため、聞く項目を増やそうとしましたが、事業側は電話で最低限だけ聞いてまず提案し、詳細はあとから詰めるやり方を求めていて、議論は長く噛み合いませんでした。ぶつかりながら保険の規制や審査の仕組みを自分から聞き出していくうちに、対立していたのは方針ではなく、提案の良さを測る物差しだと分かりました。
    • 楽天証券との協業で、ウェルスナビの資産運用を楽天証券上で提供するウェルスナビ×Rを担当しました。自社サービスの仕様をエンジニアに聞き取って洗い出し、先方のプロダクトマネージャーと楽天証券側の制約をすり合わせながら、再現する対象を機能ではなく、資産運用の難しい部分をおまかせできる体験のほうに置きました。
    • フィッシング詐欺による口座乗っ取りを防ぐため、パスキー認証の導入を担当しました。安全性を上げると操作が増えるという前提を崩し、ログインの手間がむしろ減る体験にしたことで、リリース翌日に1万人が登録しました。
  3. 2016年4月から2019年9月

    モバイルエンジニア

    ナビタイムジャパン

    経路検索サービス

    鉄道事業者向けの公式アプリと、自社のバスナビゲーションアプリ「バスNAVITIME」を担当しました。要件定義から実装・テスト・障害対応まで、AndroidとFlutterの両方で関わりました。

    • 鉄道事業者の公式Androidアプリで、ファーストリリースまでの設計と実装を1人で担当しました。その後3年間、機能追加とOSアップデート対応を続けました。
    • 100% JavaだったコードベースにKotlinを導入し、全体の52%まで移行しました。あわせてMVVMを導入し、ユニットテストを書ける状態にしました。
    • 社内で初めてFlutterを採用する案件を、技術選定から担当しました。短納期でのリリースを実現し、社内でFlutter採用が増えるきっかけになりました。

できること

Androidは2016年から、Flutterは2019年から実務で使っています。

技術

  • Android / Kotlin / Java
  • Flutter / Dart
  • 自動テスト
  • CI / 自動化
  • Firebase
  • Chrome拡張
  • GitHub Actions

技術以外

  • 要件定義と技術仕様の調整
  • 会議体の設計と、議論を前に進める判断
  • 目的から逆算して手段を決めること

つくったもの

パシャっちの紹介画像。カメラのイラストと、どこを触っても撮れる子ども用カメラ、というキャッチ

パシャっち

Androidアプリ

スマホを子ども用カメラにするアプリです。画面のどこを触っても撮れて、残す写真は親があとから選びます。子どもに撮らせると写真アプリが失敗写真でいっぱいになる、という困りごとから作りました。写真は端末の外に出さず、広告も入れていません。2026年10月に公開しました。

NUMのロゴと対局画面。コールした数字と、HITとBLOWの判定が並んでいる

NUM

Androidアプリ

隠れた3桁の数字を、HITとBLOWの判定を手がかりに推理して当てるゲームです。新卒の頃に作り始め、2026年に久しぶりにアップデートしました。日替わりの1問、対局後に最善手が分かるふりかえり、強さの違う5人のCOMとの対戦を入れています。

ダウンロード
1万+
Google Playの評価
4.3
dotted_lineのロゴ。点線でパッケージ名が描かれている

dotted_line

Flutterのパッケージ

Flutterで点線を描くウィジェットです。2019年に公開して、いまも使われ続けています。方向・太さ・グラデーション・角丸に対応しました。再描画の多い画面向けに、最適化オプションも持たせています。

pub.devのいいね
326
利用プロジェクト
5,600+
Historiumの紹介画像。あの記事、すぐ見つかる。というキャッチと、サイトごとに履歴を分けた画面

Historium

Chrome拡張機能

閲覧履歴をサイトごとのフォルダに分けて辿れる履歴マネージャーです。ブラウザ標準の履歴は時系列に並ぶだけなので、あのサイトで見たページ、という探し方ができません。サイトごとのフォルダに分けて辿れるようにしました。データは端末内にのみ保存します。

ユーザー
462
競艇AIラボの実績ページの見出し。予想サイトは誠実さが命、だから全レースの結果を公開、当たりも外れも、ここに全部、と書かれている

競艇AIラボ

Webサイト

AIが毎日データを分析して、競艇の予想を出すサイトです。実績を盛った予想サイトが多いなかで、的中実績を全公開することを軸にしました。予想の作られ方も公開し、出す数字は機械集計値だけに絞っています。

AgentManagerの紹介画像。Claudeを、待たせない。というキャッチと、セッションの一覧画面

AgentManager

macOSアプリ

コーディングエージェントを複数並行で動かすと、入力待ちで止まったものに気づけません。それを知らせて、ワンクリックで該当の画面へ飛べるようにしたツールです。配布と更新の仕組みまで作って運用しています。

ノー残クロスの紹介画像。勤怠の過不足を先読みして、二度と後悔しない働き方を、と書かれている

ノー残クロス

Flutterで作ったWebアプリ

勤怠の過不足を先読みして、毎日少しずつ調整できるようにするWebアプリです。足りない分を残業しようにも、働ける時間には限度があります。残業した分をまとめて早上がりするのも簡単ではありません。毎日少しずつなら調整できる、という考え方で作りました。